
自分自身ががんになり、食生活を見直そうと自炊をするようになったのだが、やはり栄養という何か身体に関係ありそうな事にも気をつけたくなってくる。
しかし、食べ物を考える時に気をつけるべき事がある。基本的には「~が身体に良い」という食べ物はたくさんあるが、かといってそれを一点集中で食べるのも良くないと思っている。
化学とか医学、食事は日々情報が変わっていく。「当時良かったと言われていた食べ物」が「新しい研究で効果が無いと解った食べ物」になることもよくあるし、下手したら「実は害でした」というケースだってある。「◯◯で血圧が下がった!」とか「◯◯で視力が!」とか煽ってたメディアはそういった場合に大々的には訂正しないからタチが悪い。
がんになった時に諸事情で大学病院を3つほど回って、主治医とも色々話をしたが、今の医学のスタンスでは「食事だけで治ることはない」「これだけ食べてればOKというものはない」というもので、上記の理由とあわせても「とりあえず万遍なく食っとけ」が最適解なのだ。
とはいえ「リコピン」には参った。抗酸化作用が期待されるがん予防に良い成分とされているが、これを含む食品が少ない。トマト、スイカ、ピンクグレープフルーツ、マンゴー、金時人参あたりがそうだが、トマト以外は常時手に入らない。しかもわしは野菜特有の青臭さが苦手で、スイカも好きではない。
トマトが嫌いな人には理解してもらえると思うが、青臭さと水っぽさがたまらなく嫌だ。トマト農家には悪いが、あれは本当に我慢しても食えない。少々の苦手な食べ物なら出されてもなんとか食べるが、生のトマトは仮に天皇陛下から下賜されても無理だ。
ではどうやったらトマトを食べられるか?とりあえず解ったのはリコピンは加熱したほうが吸収が良いという事なので、幸い火を通す方が効率的だという事なので、生で食わなくても良さそうだ。
そこで、「臭みを取る」「水分を取る」の2点にフォーカスして、溶けるチーズをかけて焼く、ベーコンで巻いて焼く、等を試したが、なんとか食べれたがまだ駄目だ。
しかし、バターで焼いて醤油をかけるとかなり臭みは緩和される。
~独身男性が仕事で疲れたところを適当に料理する~
<卵とミニトマトのバター醤油炒め> 所要時間:15分
・炒り卵を先につくる。
:溶き卵をプレーンな状態でそのまま油を引いて熱したフライパンで焼く。
:気持ち少し半熟なところを残す感じで一旦フライパンから出して待機。
・トマトを焼く
:ミニトマト5~6個を半分に切る
:フライパンにバター5gほどを引いてバター焼きにする。
:トマトがフニャとしてきたら醤油を適当にかけてガーリックパウダーと胡椒もかける
:卵を投入して混ぜてトマトが焦げないギリギリまで焼いてトマトの水分を飛ばす
バターのコクと醤油の風味が良い感じにトマトらしさを激減させてくれたので、これは試した中で一番良かった。トマトが嫌いという人は一定数いるが、とにかくバターで焼いて醤油だ。
何事も過ぎたるは及ばざるが如しで、リコピンが良いからとトマトを大量に食べると今度は高カリウムで胆石とか引き起こす。ミニトマトなら数個、トマトなら1個が適量である。