ChatGPTをこう活用する

 世の中急にAIが騒がれ出しまして、ブームの火付け役であるChatGPTをはじめ、最近は色々な生成AIが出てきたけれども、わしは割と前からChatGPTの20ドルの有料プランに入っている。このプランだとだいたい日本円にして毎月3,000円ほどだが、GPT4-oというモデルで無料と違うところは尋ねた情報が検索も使って回答してくる、画像生成のSoraが使える、自分用にカスタマイズしたGPTが使えるなど、幅が広くなる。
 普段どういった使い方をしているかを以下に挙げてみた。

「翻訳に使う」
 最近のWEBの翻訳サービスも精度が上がっているが、ChatGPTの翻訳は意訳も含めてかなり正確だ。「なぜそこでその単語を使うの?」「この言い回しはフォーマルの場でも使えるか?」という質問にも答えてくれる。
 年のために別の翻訳サービスでダブルチェックしているが、今のところ的はずれな訳をされたことは一度もない。「プレゼン用に短い英文タイトルで言うとどうなる?」といったアレンジにも使える。

「画像生成に使う」
 プレゼンや資料に使う画像はこれまでフリー素材を探してきた。有名どころはイラストやだが、あれはあれで凄い。しかし、みんながみんな使い出したので目新しさはないし、何よりイメージしたものと一致するのを探す手間が発生する。
 それに対してChatGPTであれば「びっくりした猫のイメージをたのむ」と伝えれば一発で画像が出てくる。

「EXCELの式やマクロを作らせて効率化」
 まったくコード作成の知識がなくても「この表に入力した日付に近付いた時にOutlookでリマインドさせたいんだけどどうすればいい?」とはじめれば辿り着く。そこまでしなくても「A2列にこの数字を返すけども、B4にこの文字がいる時はこうしてくれ」みたいな、普段EXCELをそこまで触らない人にとってみれば面倒な式もすぐに答えてくれる。
「料理のレシピを作らせる」
 持っている食材を伝えて、何かおかずを提案させる。考える手間が省略。

 他にもオリジナルバンドの曲のコードを考えさせたり、英会話特訓用のアレンジGPTを作ったり、個人的にはこれだけ使うのであれば月20ドルでもメリットはある、と判断した。
 何なら食べる前の食事の写真を見せるとおおよそのカロリーを出したり、同様に手相も見てもらえたりも出来る。手相は合ってるかどうか分からないが。
 中にはChatGPT相手に人生相談をしたりする人もいるらしいが、これはこれで依存とかメンタル不調の一因になるのではという物議も醸し出されている事に注意が必要だ。

画像生成の方法

 ちなみに有料のサービスで使える「Sora」という名のChatGPTの画像生成なんだが、今回の記事の画像を用意するにあたって手始めに「ChatGPTを紹介する記事に使用するイメージがほしい。どういったものにする?」と投げかけると、この2パターンが生成された。ぼんやりした指示でもとりあえずやってくれるのが良い。

 これだとちょっと味気ないので、キャラを付けてみたいと思ったらこう指示する。「これも一つの案として置いておいて、全く別のアプローチで、例えば日本のアニメ調で、人物も交えて作るとしたらどうなる?色は黄色っぽくならないようにしてくれ」という指示を出す。
 これも大概ぼんやりした伝え方。まるで素人がデザイナーにざっくり発注するような内容だ。生成AIをちょっとかじった人なら解るかも知れないが、イラストを依頼すると黄色っぽかったり、暖色系にしたりという事が多いので、ここだけ細かく「黄色っぽくならないように」と指示した。

 提案された2パターン。何か右側が暖色系というか黄色っぽいというか。ちゃんと聞いてた?というのが出てきたが、だいぶキャッチーになった。しかし服も髪も背景と同系色なので、服だけでも変えておこうと思い「配色が一緒すぎるなあ。女の子の服の色をちょっと変えてくれ。」と伝えてやり直してもらった。
※本来は色調に関してもっと細かいプロンプト例が存在するが、この記事では手軽さを伝えたいので割愛。

 そして出てきたのが今回のタイトル画像のこれ。こんな感じで修正を繰り返して自分のイメージに近づけていく。やろうと思えばここから髪の色だけ茶髪にしてくれとかリボンを赤色にしてくれ、とブラッシュアップ出来る。

 「Sora」が凄いのは動画も作れてしまうことだ。有料プランでもランクによって動画の長さ等の制限の違いがあるが、基本的な性能は大差ない。出してきたイラストに対して「女の子が何かプレゼンをしてるような動きにしてくれ」という指示を出してみると…

 え?ちょっと待って?背景のロボどこいった?服変わってるし外出しちゃってるし。というかそもそもキャラも3Dアニメになってしまっている。
 ということで、ここからまた自分のイメージに合うように指示を出し続けると、動画も変わっていくということだが、例えば写真をアップロードさせて、この人物の表情を変えてくれとか動かしてくれというのだともう少しハードルが下がる。

 ChatGPTがよくわからないとか、今から使うのはちょっと、という人は「自分の秘書」という感じで使えば抵抗なくいけるのではないだろうか。
 少なくともこれだけAIブームが起きて、各アプリやツールにも組み込まれている時代、自分が老い先短いとかならともかく、まだバリバリの現役であるなら、AIと付き合うのは避けては通れない道だと感じる。

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一応入門書のようなものを貼ったが、AIの加速度は凄まじいのがあるので、買ってしばらくるすと割と早くその内容は古くなる。
もちろん書籍での情報は大事だが、AIに関してはとにかく触ってみることで指示のコツを覚えていくのが最短と思う。

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