
もしかすると既にあるかも知れないが、たま駅長は「神様になった猫」みたいなタイトルで絵本とか作ったらバカ売れするんじゃないのか?と思ってみたり。他の絵本はあるけどね。
猫駅長でおなじみの和歌山電鐵の貴志駅なんだが、動物駅長のハシリというか、動物駅長というものを日常にしたのは「たま駅長」であろう。それ以前にもそういった動物はいてるはずだが、とにかく知名度が全然違う。
元々、廃止寸前の路線をなんとかやっていたとこに、2006年に三毛猫のたまが貴志駅の駅長に就任した。以来、絶大的な人気で観光地となった。活躍については割愛するが、ねこ駅長、動物の駅長というものに興味のある人は間違いなく知っているほど、愛想が良く、絶大な人気を誇っていた。
その後、2015年に死去したことで二代目の「ニタマ」が駅長になる。伊太祈曽駅は「ヨンタマ」が就任している。とりあえず和歌山電鐵で駅長になる猫は三毛猫であることが絶対らしい。名前もいつかは「サンジュウゴタマ」とか「ヒャクロクジュウナナタマ」になるのか。というよりそんな未来まで和歌山鐵道、ひいては人類が存続しているのか。

今は貴志駅の駅長はニタマが継いでいる。見た時はいかにも猫という事で無愛想な感じがキュートだが、電車が来る度にしょっちゅう窓越しに観光客に囲まれ、子どもにも叫ばれてる環境を考えると、本人は凄く疲れてると思う。

伊太祈曽のヨンタマはまだ若いだけあって動きが機敏。食事の時間や移動の時間が来るとウロウロしだす。

たま駅長の人気の凄さを裏付けるのはこの「たまミュージアム号」である。これはクラファンで募った資金をベースに改造された車両だが、あえて悪い言い方をするとこんな和歌山のローカル線で、これができるくらい人気だということだ。

貴志駅のホームに祀られているたま駅長。ここまで書いたが、何が一番言いたいかというと、この神社が凄いということを強調したい。
よく「◯◯を祀った」等、神社に参拝したらその神社の歴史とかを読むが、その建立は何百年も昔という事が常である。「~のために」「~を鎮めるために」とか、色んな理由で建立されているが、今まさに我々は「こうやって神社が出来る」という瞬間に立ち会った事が凄いところだ。まさに一地域の経済を潤した猫神様である。
招き猫という意味があるのか、とにかく中華系の観光客の数が凄い。よくこんな和歌山市内からもさらに外れたとこに観光に来るなあと関心する。まさに神である。猫好きなら一度は行くべき。
和歌山電鐵で猫神様に会いに行こう。