簡易設置型止水板を通販で買うには

 雨の時期が近付いてくるとまた豪雨災害のニュースも増えてくる。ここ数年、知名度と出荷量が増えてきているのが簡易設置型止水板というL字型の止水板だ。

 土嚢の代わりに素早く並べる事が出来るという点と、価格が従来の設置型よりも安いという事で急速に増えている。元々のきっかけはスウェーデンにある「NOAQ」というメーカーが出した「Boxwall(ボックスウォール)」が元祖で、その後しばらくしてBCPの広がりとともに類似品も急増した。この手の商品は災害時に使用するというところがミソで、類似品は歴史が浅い分、実際の被害に関する知見がまだ少ない。そういった意味では実績面でも安心面でも日本の総代理店である「ガデリウス・インダストリー」に問い合わせるのが一番手っ取り早いだろう。

 また、Boxwall(ボックスウォール)が他社類似品と決定的に違うのは幅が広い規格という事。BW52という高さ50cmのタイプの幅は980mmだが、だいたい類似品は700ちょっとの幅なので、類似品は連結部が多い=漏水のリスクが高い、準備時間がかかる、トータルコストが増える、という弱点がある。

 いきなり総代理店にいって問い合わせも一つの方法ではあるが、ネット販売でもよく見かけるので、手軽さでいけば通販という手段も選択肢にあがるかも知れない。しかし通販でよく見るのは「5枚セット」であったり、特定の枚数で決まってしまっているパターンがほとんどで、結局買いにくいという点がネックになる。枚数が決まっているのはおそらく大きさ的にも送料等の縛りがあるのだろう。
 そもそも止水板は設置を考えている場所の構造によって編成が変わってくるので、どこに何を何枚置いたらいいのかわからない。通販側もただ防災商品というカテゴリーとして並べているだけという事が多いので、担当者も良く解ってないということもある。 

 それでも比較的買いやすいのは「金象本舗」だと考えられる。何故なら、商品ページには「現地調査のポイント」といって、どこに何枚置けば良いのかを聞くためのコツの資料があり、「※本品は使用上の安全確保、配送、設置施工、納期等の事前確認が必要となりますので、まずはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。」ということで、問い合わせることが前提になっている。
 通販で買うにしても、問い合わせがしやすい、設置枚数が相談しやすいところを選ぶのが良いだろう。本格的に雨期が始まる前に簡易設置型止水板でお安く備えておきたい。


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